眼のお悩み相談

平成28年12月

デスクワークが多く、最近眼の疲れをよく感じます。眼精疲労ではないかと友人に言われましたが、どのような病気ですか。

現代では、働く人の多くが、デスクワークを行い、中には一日中パソコンと向き合っているという人も多いと思います。

パソコンで仕事をするという事は、ただ漠然とテレビを見たりまた、本を読んだりするのと違い、画面の隅々から情報を探したり、間違いなどを確認したり、指令したりするので、目の疲れ方は大変なものだと思われます。しかし作業が終われば、全く何事もなかったように元に戻れば、それはただ単に目が疲れたというだけの事です。
しかし作業が終わっても、いつまでも目の疲れを感じたり、肩の凝り、首筋の痛み、頭痛、見え方の異常、等の不快感が現れれば、それは、眼精疲労という病的な状態になったと考えられます。

眼精疲労になる原因は、①普段から適正な視力でない事(近視、遠視、乱視、老視がメガネやコンタクトレンズ(CL)で適正に矯正されていない事)②ドライアイである事 ③その他の目の病気、緑内障、白内障、斜視、眼瞼下垂などがある事 ④体の病気が目の負担になっている事 ⑤精神的ストレスを抱えている事、などが考えられます。

①の適正な視力に関しては、以前CLについての質問の時に答えたように、よくあっていないメガネやCLを無理して使っている人が結構多いものです、屈折異常の他に老視やドライアイも考慮して、パソコンと手元が明確に見えるようにメガネやCLを調整しなければいけません、CLの場合は、ドライアイやアレルギー性結膜炎の治療を並行して行い、酸素透過性の高いCLでないといけない場合もあります。
一般的にCLが使えればCLの方が自然視に近く眼精疲労をとるという意味では優れていると思われます。

②のドライアイについては、涙液層のムチンを増やしてドライアイを根本から治すことを期待される点眼薬が出て、治療の進歩が見られます。

③の眼の病気に関しては、おかしいと思ったらすぐ眼科を受診して下さい。

目に炎症がなければ、目のマッサージやおしぼりなどで目を温めることもリラックス効果や血流の改善があり、またドライアイにも良い効果が期待できます。

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