平成29年10月
50代男性です。自覚症状がなかったのですが、緑内障と診断されました。
緑内障とはどのような病気ですか、今後気を付けるべきことはありますか。
緑内障は厚生労働省の調査で、現在我が国の失明原因の第1位であり、40歳以上では20人に1人、主に中高年者で日本に200万人いて、有病率が年齢とともに増加します。
放置すれば失明に至る怖い病気ですが、病気にきづかない人が8割を超えると言われています。
緑内障と言うものは、眼圧と密接に関係していて、眼圧は10~20㎜Hgが正常ですが、17、18と言った正常値でも正常眼圧緑内障と言って、緑内障があります、しかし眼圧が高ければ緑内障である確率も高くなるわけですから、より注意が必要で、また、どんなタイプの緑内障でも、眼圧を下げることが唯一の確実な治療法となります。
最近の緑内障の診断と治療の進歩は目覚ましく、薬物、手術、レイザー療法となっていますが、それでも早期発見と早期の治療がとても大切です。
緑内障が恐ろしいのは、進行性で主に最初、視野の中心と鼻側に見えないところ(視野欠損)が生じ、それが次第に広がってやがて失明してしまう事です。しかもだいたい片眼から始まり普段両眼で見ているので片眼の視野が欠けても、反対の眼がその視野をカバーしてしまい、また進行がゆっくりなので、視野が悪くなったことにきづかず、きづいたときは手遅れになっていることがある事です。
また治療しても普通、改善はせず、視野の悪化をくい止めるのが治療の目的となります、ですから、早期発見、早期治療が大切なのです。
よくドック式の健診で視神経乳頭陥凹拡大といわれる方がいます、これは緑内障の疑いという事です、緑内障ではない場合も多いのですが、もちろん緑内障の場合もあるわけで、必ず眼科を受診して下さい。
また、点眼薬を処方して、眼圧が改善すると、安心して点眼を止めてしまう人がいます、これはとんでもない間違いです、緑内障は、コントロールする病気であって完治するものではありません、必ず医師の言うことを守って治療するように心がけてください。
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