まつい眼科│横浜市西区戸部本町,高島町駅,戸部駅,横浜駅

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平成29年6月

子供が結膜炎になったのですが、幼稚園は休んだ方がよいでしょうか。 

保育園や幼稚園の児童で、結膜炎になっているから、園を休まなければいけないかどうかを眼科へ受診して聞いてきてください、と言われて受診する患者さんが結構います。

結膜に炎症症状があるものが結膜炎ですが、大きく分けて、細菌によるもの、ウイルスによるもの、そしてアレルギーが原因のものがあります。

結膜の炎症は、結膜充血、浮腫、眼脂(目やに)、異物感として現れます。

“はやり目”と一般に言われるものは、細菌によるものとウイルスによるものを指しますがこの両者は大変な違いがあります、細菌によるものには、抗生物質が良く効きますが、ウイルスによるものには効かず、治療に3週間くらいかかり、特に最初の1週間は感染力が強いので、重症型ですと学校や職場を休まなければなりません、石鹸での手洗いを励行し、家族にも移さないように注意しなければいけません。

細菌によるものは、眼脂(目やに)を最大の特徴とし、乳幼児と高齢者に多く発現します、起炎菌はインフルエンザ菌、肺炎連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などです。

ウイルスによるものは、ほとんどがアデノウイルスによるものですが、重症型と軽症型があります、最近は優れた診断キットが開発され大いに役立っています。

アレルギー性結膜炎については、厚生省の疫学調査で全人口の15~20%がアレルギー性結膜炎を有していると言われています、季節性と通年性に分かれ、季節性としては花粉によるものが多く、特に2~5月のスギ花粉によるものが“花粉症”として有名です、通年性のものは、ハウスダスト、ダニ、カンジダなどの他に食物抗原も指摘されています。

最近では、コンタクトレンズ(CL)によって惹起される結膜炎に注意を要します、アレルギー性結膜炎があっても、治療薬を適切に使えばCL装用は可能です、細菌性の結膜炎などでは、必ずCLを中止し、先ず結膜の治療をしなけらば行けません。

 

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